2019/04/20

いまもまた鳴いている

ねこはいいよね。めんどくさいことが少なそうで。いつも大体いっしょだし。|あーりん【ふりーげーむ・え】 @g_earin_g|note(ノート)https://note.mu/earin/n/n5137ae584855

金曜日の過ぎた午前4時。シャッターボタンタップから写真撮影にタイムラグのあるスマホと、ほつれた精神状態で、深夜の撮影会を急遽敢行。

彼女は、やはり今夜もマイペースだった。「久しぶり。調子どう?」というあーりんの人の言葉など完全に無視して、両脚をぐっと折り曲げてから、彼女はそっと机にとび乗った。
まったく変わりないように見えた。それに、安心した。
そして彼女を観るものもまた、私たちだけだった。猫はとてつもなく閉じた世界の中で、あーりんの身内だけに愛されて、それだけで生きていた。

うねりのない、写真のように留まった世界の中心であくびをする、一年たっても変わらない、いっさい変わりのあるはずもない猫は、あーりーんには、ほのかに輝いてさえ見えた。だって、ひとはうつろう。でも猫はあんまりうつろわない。猫のまとう冷たい静止は、居心地がよかった。変化を要求すらしないところに、あーりーんはなんだか、たまらなく惹かれた。ひとはうつろう。でも猫はあんまりうつろわない。

猫は、やはり3分くらいで帰りたがったので、ドアを開けて帰らせた。記事の写真はその前に撮ったものです。

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