2020/08/29
数年前のこのブログの記事に自分で感想を書いてみる(2020/08/29)
2020/08/20
ツクールMZ かった
マンハッタン
— あーりん (@g_earin_g) August 20, 2020
「楽しいかい?
あーりん
「割と。
2020/08/15
2020/08/12
みことのルール

「いいえ、むしろあってほしい立場です」
「ええー? でも、めっちゃアンチ・オカルトって感じじゃないスか」
「そういうつもりではないんです。私はただ、『天国』が本当にあるってことを証明したいんです。そのために、今日のようなお手伝いをしています」
「どうして」
「『天国』があるって判れば、安心して逝けるので」
「……」
「でも、よく検討してみると、いつも、みんな、間違いばっかりで……思い込みだったり、勘違いだったり、インチキだったり。いくら探しても、そうしたものが、"あ"ると、はっきりと証明できない。だから、困ってるんです」
「でも、それは……」
――証明なんて、できるわけない。
だって、本当は、『天国』なんて、実在しないんだから。
人間が死んだら、思考力もなにもない塵になって、終わりなんだから。
センパイの考えは、違った。
「本当に『天国』に行けるんだって、私、思いたいんです。肉体が死んだら幽霊になれるって思いたいし、訓練をすれば妖精と話せるって思いたいし、妖怪もエイリアンも地底人も雪男もネッシーも実在するって、思いたいんです」
「でも、実際に事件を推理して、考えをめぐらせた結果、まだ思えないと」
「はい」
センパイの顔に視線を投げかける。
その瞳は、不思議と、澄んでいた。
ため息を、こらえる。
センパイがやっていることは、悪魔の証明そのものだ。あなたは、いもしない悪魔をいるかもしれないと信じて、無限の徒労に明け暮れる、愚か者だ……。
でも、センパイ自身も、きっとそれを、理解しているのかもしれない。
だから、あえてそんな野暮な指摘をする気にはなれなかった。
ただ、一言、
「センパイ、バカですよ」
「そうかもしれないです」
「……死なないでくださいよ」
「がんばります」