2020/08/29

数年前のこのブログの記事に自分で感想を書いてみる(2020/08/29)

最近、自分でこのブログを読みなおしている。
かなり驚いたのだけれど、3年とか前の自分のブログの書き手って、今の自分からはすでに「ちょっと違う人」なのだ。我ながら。私の精神世界で、「誰だ」となりつつも「私だ」と即座に応答するような、独特のフィーリングがある。
ちょっと適当に引用しつつ、現時点の自分の所見を書いてみようと思った。

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2017/04/19

3年前に書いたあーりんの「名作」観。この考えはいまもまったく同じで、最近見たものでは「羅生門」(映画, 1950)が、時代を超えた名作枠に入った。もう、たいへんに魂のある創作物だった。イタコに霊的な圧力が加わる特殊効果が、明らかに扇風機による風なんだけど、「これでいいじゃん!」と思ったりした。イタコの迫力と演出は、扇風機っぽさを安々と超越したのだ。
70年前に記録された演劇映像に感動できるって、すごい世界よね…。

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2017/03/26

ゲームのアイデア3つを箇条書き。
この記事で驚いたのは、この3つ目のアイデア(RPG+ADV)を、最近また考えてること…!
「カッコ悪い」という話も理解できるのだが、「ナラティブを包有するナラティブ」という構造は、今後しっかりチャレンジしてみたいと思いはじめている。へんな構造の物語が作りたいね。個人的には。(考えてみれば「羅生門」もそういう感じだね)

2020/08/20

ツクールMZ かった



ツイッターにアップしたけど、
なんかベーシックすぎて恥ずかしいから30分で撤去したよ(いいねありがとうございます)。
「じゃあこのブログなら公開しても恥ずかしくないのかよ」って思うだろうけど、そうなんだよ。
このブログは謎のプライベート感、謎の結界感がある。そういうときめきを大切にしていきたいものよ。

2020/08/15

[自作フリーゲーム]不完全コミュニケーションゲーム「かるかんばぜーしょん」



ダウンロードはこちらから。

(2020/6/14更新 Version 1.50/全体的に見直しを行いました)


【このゲームのもくてき】

少女「かる」と対話して、
あなた・かる・世界のすべてが滅びを免れる方法を探してください。

★「第22回・3分ゲーコンテスト」に参加しました!


ヒントクイズページ「かるくいず」(どうやっても分からない!とお困りの方へ。
ゲーム内容のクイズに答えると、クリアのヒントが表示されます)

設定協力: ムノニアJ(The Little Candlelight)

2020/08/12

みことのルール


(画像:フリー写真素材ぱくたそ)


「センパイは、あの世とか幽霊とかは否定派なんスよね?」

「いいえ、むしろあってほしい立場です」

「ええー? でも、めっちゃアンチ・オカルトって感じじゃないスか」

「そういうつもりではないんです。私はただ、『天国』が本当にあるってことを証明したいんです。そのために、今日のようなお手伝いをしています」

「どうして」

「『天国』があるって判れば、安心して逝けるので」

「……」

「でも、よく検討してみると、いつも、みんな、間違いばっかりで……思い込みだったり、勘違いだったり、インチキだったり。いくら探しても、そうしたものが、"あ"ると、はっきりと証明できない。だから、困ってるんです」

「でも、それは……」

 ――証明なんて、できるわけない。

 だって、本当は、『天国』なんて、実在しないんだから。

 人間が死んだら、思考力もなにもない塵になって、終わりなんだから。

 センパイの考えは、違った。

「本当に『天国』に行けるんだって、私、思いたいんです。肉体が死んだら幽霊になれるって思いたいし、訓練をすれば妖精と話せるって思いたいし、妖怪もエイリアンも地底人も雪男もネッシーも実在するって、思いたいんです」

「でも、実際に事件を推理して、考えをめぐらせた結果、まだ思えないと」

「はい」

 センパイの顔に視線を投げかける。

 その瞳は、不思議と、澄んでいた。

 ため息を、こらえる。

 センパイがやっていることは、悪魔の証明そのものだ。あなたは、いもしない悪魔をいるかもしれないと信じて、無限の徒労に明け暮れる、愚か者だ……。

 でも、センパイ自身も、きっとそれを、理解しているのかもしれない。

 だから、あえてそんな野暮な指摘をする気にはなれなかった。

 

 ただ、一言、

「センパイ、バカですよ」

「そうかもしれないです」

「……死なないでくださいよ」

「がんばります」

2020/08/10

「みさきディスタンシング」【方舟】社会の衣服習慣、みさきの戦闘スタイルについて(という名のドット絵の練習)

[参考画像①]

【方舟】住民の大半は【操舵室】支給の衣服を着ている。ネットワーク経由で自主的に服を用意することは可能だが、服装を他人に直接見せることが完全に遮断されており、かつネットワーク経由の対話ではリアルタイム映像加工技術によって自分の服飾の無制限の変更が可能である【方舟】社会では、本物の「服装」にこだわる住民はあまり多くはないようだ。八咫川(やたがわ)みさきもその例外ではなく、作中では官給品を着ている(参考画像①)。通気性・伸縮性・耐久性にすぐれた素材によるセーターとジャージの間の子のような衣服だ。

[参考画像②]

【無距離生物】と戦闘中の八咫川みさき(参考画像②)。実体が通常の空間上に存在しない【無距離生物】との戦闘手段は【涙潰し】の個々によって大きく異なる。主流のひとつはコンピュータ・ネットワーク上のワームのようなものとして【無距離生物】を認識することで顕現し、あくまでもデジタルな存在として処理するという手法で、みさきはこのタイプに該当する。不可思議と呼んでも差し支えない敵の攻撃に対処するため、このスタイルの戦闘には膨大なコンピュータ知識と対応能力を要する。【涙潰し】ブルーは剣戟の仮想敵として【無距離生物】をイメージするようだ。