2016/07/16

時空間、あるいは読解力もんだい

「どうして翻訳ファンタジーはこうも読みにくいのか」という、どーでもいい問題を延々と考えていた。
とりあえず辿り着いた仮説としては、時空間的な距離。「海外の作家が書いた」「異世界の物語」という2要素によって、物語とあーりんが遠くなりすぎる、遠いから読みにくい、という仮説。


「ヴンダントローチ(相変わらずへんな名前だなあこの主人公)は首に掛けていたヴトトローテ神殿のネックレスを右手に強く握り締めると、グレオールの十四柱の神々へと【血肉】の祈りを捧げるべく、魂の接吻を試みた(なに、どういう宗教なのこの世界は)……なんたることだろう、彼は己が不運をその銀の塊に託そうとしたのである!(え、それだめなの、銀の塊ってネックレスだよね) 洞窟をひしめく闇の奥底より、目を瞑り祈るヴンダントローチは気配を感じ取っていた――その野生に絶え間なく迸る苦痛に黒い毛皮を深く波打たせて、おぞましきベロム(なんだこの生物、どんな形だっけ、おぞましいのか)の八本の爪先(8ぽんも指あるの)が、一瞬灰色の閃光と化すや否や言葉なき祈りを神々へと捧げるヴンダントローチへと肉薄した(一文が長いなあ、原文もそうなんだろうけど)……」



適当に例とつっこみどころを書いたけど、なんか違う気がするし、へたくそだ。だめだこれじゃ。おやすみなさい。

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