早打ちってあこがれる
「ボビー・フィッチャーを探して」みた。いつか録画していたやつ。
「なんでもたのしむといいよ」というメッセージはすき。
実話を元とした物語をエンタメに昇華(?)させるのは、むずかしいなあとおもった。実話はもじどおりこの現実で起きたことなのであり、この現実で起きることには、普通、視聴者にとって都合のいいプロットやエンディングなんて存在しないのだから。我々は(主語でかいなーーー)、この現実のどこかしらに「物語」や「文脈」を見出して、一種の安心を得ようとしがちだ。その実態は、得体の知れぬ魑魅魍魎がうごめくカオスの海原なのにもかかわらず。それでも美談や悲劇や伝説を生み出そうと、もがく。起承転結や序破急を求めて、でもできなくて、うちひしがられたりする。
あと、7さいって主体性の確立が微妙な年頃なので、リアルに描こうとすると、どうしてもキャラクターがぼやけて「周りの大人」の話になってしまうのだぬあとも思った。天才少年は一種の舞台装置になってしまう。そんな舞台装置が命を持つ物語なのかもしれない。とはいえ唐突に最後の大会でなんかイベントが発生してチェスの友だちができた万事OKってのはもうちょっとどうにかならんかったのかとおもう。
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