2016/12/01

サーフィン代は高くつく

・腹を割って話したら、きっと出血多量とかで死ぬ。

・小学生の時分に黎明期のおわりを見た割と古めかつネイティブ気味のインターネットっ子なので、そもそもこのネットってのがどういう場所なのか、自分はもしかしたら一番客観的に把握・理解していなかったりする類の人間なのかもしれない、と思ったのだった。

・ネットというのは、賢くて優しくて良心に溢れた人たちが色々なつくったものをおおむね無償で公開していて、それを閲覧者であるわたしたちはたくさん享受することができて、すごい。けれど、けれどね、いくら賢くて優しくて良心の人でも、その人って、毎日ご飯を食べる。例えば白米となるとそれは精米を炊いたもので、いくら安い店でやすいのを買ってもそれは5Kgで1600円くらいなんだ。炊くのに、水も電気かガスといったライフライン代もかかってるんだ。税金や保険金だって。
 当時の私には、彼らがご飯を食べて、お金をかけて生きている実感があまりなかった。一種の精霊のような、不老不死の無敵の存在に思えてならなかった。もちろんそんなはずはないのに。きっと、彼らが普通の人間として生活する光景を、想像したくなかったのだ。
 でも10年が経って、20年が経とうとすると、やっぱり見え方も状況も変わってくる。そこで見える景色についての論点は、精霊か/人間かなんて馬鹿らしい話じゃない。綺麗か/綺麗でないかなんて話も、とんでもないお門違いだ。
 なにはともあれ、正確、と思われる方に、その針は向かっていて、どうやらわたしはその方向に見える景色を見るしかないようだった。「しんどいなあ」と思う。「〃」と思う。「〃」と思い続けている。

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