・嘘は極端な食事制限みたいな代物で、一時的には効果的でも、続けている内に、続ける行為そのものへの代償の大きさに、歯が立たなくなってしまう。
・しかしその一方で、真実を一途に追いつづけていても、割と人は死ねる、と思う。
・祝福すべき、健全な、非難の謂などない誰かの朗報をふと目にして、なんといっても、陰鬱な気持ちになるんだから、わけないよなー。だがそれが他ならぬ本心なのだから、「おめでとう」と笑顔を浮かべて手を振る、だなんて、生半可な根性では続けられるはずも、ないのだ。いくら稀有壮大な虚勢を張っても、最後の最後の局面では、本心という取引相手に、忠実に尻尾を振ってしまう。それがありがちな宿命なのだとしたら、もう、呪うことも、笑うことも、できない。
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